■memcached周辺
まず、地道にWebアプリケーションのキャッシュ技術を追求してきた人たちが、
キャッシュ用Key Valueストアとしてデファクトになりつつあるmemcachedに
影響を受けたさまざまなバリエーションを開発し、大規模Webアプリケーションに
組み込んで実際に効果を上げつつあるという、健全かつオーガニックな流れがある。
それぞれの詳細は、WEB+DB PRESSの特集に詳しいが、MemcacheDB、repcached、
Flare、Tokyo Tyrant、groongaなどmemcached互換のプロトコルを持つものや、
Tokyo Cabinet、GDBM、QDBM、TinyCDB、CouchDBなどの実装が存在する。
なぜこのようなフラグメントな状態になっているかを解く鍵はmemchachedにある。
まず、memcachedは非常にシンプルな構造であり、6000行そこそこのソースで、
200K程度のバイナリとなる。Facebookやmixiなど大規模Webサイトを支える
基盤としては正直ギャップを覚える。そしてこの衝撃的なシンプルさが
1.技術的興味を持った若者がソースを追ってみたくなる
2.memchached自体がシンプルなので場合により追加実装が必要になる
3.個人または少人数で追える、実装できる規模である
という波及効果を生み出し、キャッシュ用Key Valueストアおよびその派生を
生み出す原動力になっているのだろう。自身もスタートアップ企業でのCTOを
経験しながら東工大准教授となっている首藤氏も驚いていたようだが
日本人の若者が多く関わっている姿は頼もしい限りである。
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