日本の大企業には米クラウド勢の恐ろしさを知らない無垢な人が多すぎる « Agile Cat — in the cloud with openness
日本の大企業には Google、Amazon、Apple の恐ろしさを知らない無垢な人々が多すぎる。仕事でそれらとやり合うことは多いが、例えば Amazon の Kindle で最初から大量にデータがあったのは、あれは Amazon が作ってくれとお願いしたって出版社がやってくれるわけはない。
じゃあなんで出来たかと言えば、print on demand のためのデータというのものがアメリカでは最初からあった。そのデータを、日本の出版社や書店なら品切れ重版未定のために使うと考えるだろうが、Amazon は違う。Amazon は例えばダヴィンチ・コード発売時に10万部買ったとして、1週間持つだろうと考えていたのが3日で売り切れたとする。
そこでもし出版社にも在庫がなければ、Amazon は迷わず print on demand で刷って売る。その print on demand の本には ISBN も入るし、print on demand であることは読者に明示しない。さすがに paper back に限られているし、print on demand の方が原価は高いが、そうすることで「Amazon に品切れはない」というブランドを作る。
そのための print on demand データがアメリカの出版社にはあって、それがKindle に流された。だから Kindle には最初からデータが大量にあって売れた。こういう発想を日本の出版社は持てるか? そういう相手と一戦交えようとしているのを朝日新聞の人たちはわかっているのか?
